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拡張ピンのアサインの決め方(Armadillo-800シリーズ編)

at_mangetsu
2016年6月28日 14時04分

Armadilloシリーズで外部にデバイスを接続して運用したい場合、
ピン配置の決め方を参考までにご紹介しようと思います。

前回はArmadillo-440の場合でしたが、
今回はArmadillo-800シリーズ編です。
(マニュアル構成が違います)
Armadillo-840を例に挙げてみます。

1.Armadillo-800シリーズで使えるインターフェースを確認する。

ハードウェア仕様一覧を確認します。

http://armadillo.atmark-techno.com/armadillo-840/specs

によると、

UART, GPIO, USB, SD/MMC, eMMC, I²C, SPI, I²S, カメラ, LCD, コンポジットビデオ, PWM他 (Cコネクタ側)
カメラ, UART, GPIO, I²C, PWM他 (Dコネクタ側)

が使用可能になっています。
ですので、これらの中から接続可能なデバイスを選択します。

以下、UARTデバイスとSPIデバイス、それにLCDを使うことを検討してみます。

2.接続のためのピンアサインを決める。

Armadillo-840製品マニュアルを確認します。

http://manual.atmark-techno.com/armadillo-840/armadillo-840_product_manual_ja-1.8.0/

UART・SPI・LCD、全てCコネクタ(CON7)側にありますので、CON7について確認します。

CON7のピンマルチプレクス仕様は以下のようになっています。
各ピンがいくつかの機能をアサインできるようになっており、
この中から使いたい機能を指定します。

http://manual.atmark-techno.com/armadillo-840/armadillo-840_product_manual_ja-1.8.0/ch18.html#tbl.con7-multi

LCDはピン12~16、18、20~22、27~31、70~88を使用しますので、
ピンが重なるSPIのMSIOF2、UARTのSCIFA_7、SCIFBは使うことができません。
ですので、SPIにはピンが他には使われていないMSIOF1を、
UARTにはSCIFA_0、SCIFA_1、SCIFA_4およびSCIFA_5が空いていますので、ここではSCIFA_0を選択します。

3.ソフトウェアドライバを指定する。

前項で決めたピンアサインに対して、ソフトウェアドライバをアサインします。
製品マニュアルの8.3項を参照します。

http://manual.atmark-techno.com/armadillo-840/armadillo-840_product_manual_ja-1.8.0/ch08.html#sct.kernel_spec.drivers

SPIの場合は8.3.19項、

http://manual.atmark-techno.com/armadillo-840/armadillo-840_product_manual_ja-1.8.0/ch08.html#sct.kernel_spec.drivers.spi

UARTについては8.3.4項の記載を参考に設定していきます。

http://manual.atmark-techno.com/armadillo-840/armadillo-840_product_manual_ja-1.8.0/ch08.html#sct.kernel_spec.drivers.uart

LCDについては8.3.10項の記載を参考に設定します。

http://manual.atmark-techno.com/armadillo-840/armadillo-840_product_manual_ja-1.8.0/ch08.html#sct.kernel_spec.drivers.lcd