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TIPS: Armadillo-X1/IoT(G3/G3L): ルートファイルシステムアーカイブへのファイル追加/編集/削除

at_yuma.arakawa
2017年3月31日 10時56分

Armadillo-X1/IoT(G3/G3L)では、ユーザーランドとしてDebian GNU/Linux 8(jessie)のルートファイルシステムアーカイブのみを公開しています。このアーカイブの作成やカスタマイズには、x1-debian-builderというツールを公開しています。

ただし、x1-debian-builderは完了までに少なくとも30分程かかります。本記事では、ちょっとした変更などで、アーカイブを直接変更する手順を紹介します。

手順

gzip圧縮のアーカイブですので、展開し、変更を行った後、再度圧縮します。

ここでは、debian-jessie-armhf_aiotg3_20161221.tar.gz というルートファイルシステムアーカイブへ、 ルートユーザーのホームディレクトリにREADME.txtというテキストファイルを追加してみます。

1. 展開

まず、展開先のディレクトリを作成します。

[ATDE]$ mkdir debian-jessie-armhf_aiotg3_20161221

アーカイブを展開します。

[ATDE]$ sudo tar zxf debian-jessie-armhf_aiotg3_20161221.tar.gz -C debian-jessie-armhf_aiotg3_20161221

※ '-C'オプションには展開先のディレクトリを指定します。

2. 変更

README.txtをルートユーザーのホームディレクトリ(/root)へ配置します。

[ATDE]$ sudo cp README.txt debian-jessie-armhf_aiotg3_20161221/root/

3. 圧縮

gzip圧縮のアーカイブを作成します。

[ATDE]$ cd debian-jessie-armhf_aiotg3_20161221
[ATDE]$ sudo tar zcf ../debian-jessie-armhf_aiotg3_20161221_new.tar.gz *