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  • at_ito

    コンソールを標準のシリアルインターフェース以外に変更する際など、起動中に/etc/inittabを変更し、動作を確認したい場合があるかと思います。
    initはLinuxカーネル初期化終了後に必ず最初に起動されるプロセスです。従いまして、/etc/inittabを変更するだけでは、設定変更をすぐに変更することができません。
    init起動中に/etc/inittabファイルの変更を反映させるには、以下のコマンドを実行してください。

  • at_kazutaka.bito

    Armadillo-440開発セットにUSBキーボードを接続して、LCDをコンソール表示として使ってみました。 標準のイメージのまま、自動起動のスクリプト(/etc/config/rc.local)のみを変更して、 次回起動時から、LCDをコンソール表示する方法を説明します。

  • at_kazutaka.bito

    GTKのGUIアプリを作ろうと思って、Armadillo-440のGUIサンプルアプリ"functester"を流用することを考えました。 動作確認にあたって、ソースコードの ~/atmark-dist/vendors/AtmarkTechno/Armadillo-440/functester を単独でビルドできると便利なので、その方法を検討したら、Makefileの修正で実現できました。 その方法、ポイントをご紹介します。

  • at_kazutaka.bito

    USBデバイスが接続されたときのドライバの挙動にはVendorID、ProductIDが使用さます。
    代表的なUSBデバイスについては、VendorID、ProductIDはドライバに登録済みですが、 登録されていないUSBデバイスを使う場合は、VendorID、ProductIDを確認して、登録する必要があります。
    Armadillo上でUSBデバイスのVendorID、ProductIDを確認する場合は、USBデバイスを接続した状態で /proc/bus/usb/devices ファイルで確認できます。

  • at_takuya.sasaki

    ATDEをVmware Workstationから起動すると、エラーメッセージが表示されて起動できない場合があります。
    この場合、WindowsのUAC(User Account Control)による制限である可能性が高いです。 UACを無効化するか、VMware Workstationを起動する際、VMwareのアイコンを右クリック→「管理者として実行」を選択してみてください。

  • at_kazutaka.bito

    Armadillo-440でGUIの開発にQtを使用する際、Howto : Armadillo-440でQt! 第3回のように 開発環境としてQtCreatorが使用できます。
    このQtCreatorを使って、別途作成したC言語のプログラムを静的ライブラリでリンクさせる際、 ひと工夫必要だったため、手順をご紹介します。

  • at_ito

    アプリケーションやドライバーの作りによりカーネルパニックが発生し、意図通りにソフトウェアが動作しない場合があるかと思います。その際、すでにフィールドに出している製品等ですと復帰ができず困る場合もあるかと思います。
    そのような場合の対策として、カーネルパニックが発生すると、自動的に再起動する機能がありますので紹介します。

  • at_kazutaka.bito

    Armadillo-400シリーズは、タクトスイッチや、LCD拡張ボードのスイッチ(Armadillo-420を除く)について、 ボタン入力に応じて任意のコマンドを実行するswmgrというコマンドを使用できるようになっています。
    ここでは、swmgrをタッチスクリーンのタッチに対応するように改造してみます。

  • at_kazutaka.bito

    Armadillo-400シリーズハードウェアマニュアに記載されている 「i.MX257のSoftware Pad Control Register(SW_PAD_CTL)とDrive Voltage Select Group Control Register(SW_PAD_CTL_GRP_DVS)で、  出力電流(Std, High, Max)、スルーレート(Slow, Fast)、プルアップ/プルダウンを変更することができます。」 について、端子の出力電流の設定を実際にしてみました。

  • at_kazutaka.bito

    用意するもの

    • USB電源ケーブル
    • USB電流電圧チェッカ
    • USBバッテリ(PC、モバイルバッテリなど)

    USBバッテリ--USB電源ケーブル--USB電流電圧チェッカ と接続する。

    Armadillo-440開発セットで標準イメージで起動したとき 通常動作時の電圧(標準イメージ内のサンプルソフトfunctesterが動作中)

    Armadillo-440開発セットで標準イメージで起動したとき 通常動作時の電流(標準イメージ内のサンプルソフトfunctesterが動作中)

    Armadillo-440開発セットで標準イメージで起動したとき スリープ時の電圧(power-on suspend)

  • at_ito

    Debianのデフォルトのエディタはnanoになっています。visudoコマンドや、gitコマンド等を使用した場合に、デフォルトのエディタが使われることがあります。nanoは単機能なコマンドなため、vimやemacs等の多機能なエディタに変更したい場合があるかと思います。 そのため、ここではATDE(Debian)のデフォルトのエディタを変更する方法を紹介します。

  • at_ito

    Linuxカーネルのコンフィギュレーションを設定する場合に、 BACKLIGHT_LCD_SUPPORT等のシンボルはわかるものの、設定項目が どこにあるのかわからない時があるかと思います。 ここでは、「BACKLIGHT_LCD_SUPPORT」を元に設定項目が どこにあるのかを調べる方法を紹介します。

  • at_ito

    Linuxにはteeというコマンドがあります。このコマンドは標準出力とファイルの両方へ出力することができます。ここではAtmark Distのmakeコマンド実行結果を例に、コマンド実行結果をファイルに保存しつつ、コンソールにも表示する方法を紹介します。

    例えば、make.logファイルにコマンド結果を保存しつつ、コンソールにも表示するには、以下のようなコマンドになります。

    [ATDE ~/atmark-dist]# make 2>&1 | tee make.log

    ソースコードのビルド時にエラーを記録するときなどに便利ですので、ぜひ使用してみてください。

  • at_ito

    製品化の際に、アプリケーションが動かなくなった場合などに再起動するためウォッチドッグタイマーを使用する場合があるかと思います。ここではウォッチドッグタイマーの使用方法について説明します。

    ウォッチドッグタイマーにはハードウェアウォッチドッグタイマーと、ソフトウェアウォッチドッグタイマーがあります。

    ハードウェアウォッチドッグタイマーはCPUのウォッチドッグタイマーの機能を使用しており、ブートローダー(Hermit-At)もしくは、Linuxカーネルで使用しています。そのため、ブートローダーやLinuxカーネルが正常に動作せず、ハードウェアウォッチドッグタイマーをキックできない場合にのみ自動的に再起動が行われます。そのため、アプリケーションが正常に動作しない場合等に使うことには向いていません。

    ソフトウェアウォッチドッグタイマーは、Linuxカーネルが提供している機能です。アプリケーション等の死活監視を行う場合に使用することができます。製品化の際に、実装する場合はほぼソフトウェアウォッチドッグタイマーを使用する形になるかと思います。

    そのため、ここではソフトウェアウォッチドッグタイマーを使用する方法を以下に紹介します。

  • at_kazutaka.bito

    Armadillo-440でGPIOをI2Cにするドライバ(i2c-gpio)を実際に動作させてみた。

    1.I2CにするGPIOの選択

    Armadillo-400シリーズハードウェアマニュアル5.3.6. CON9(拡張インターフェース1) - 「Armadillo-420/440」 の表5.16 CON9信号マルチプレクス - 「Armadillo-420/440」を参考に CON9_1(GPIO3_17)をSCL CON9_2(GPIO3_14)をSDA にすることにした。

  • at_ito

    netflashコマンドでイメージをフラッシュ書いた後、正しく書かれたかチェックしたい場合があるかと思います。

    ここでは、netflashコマンドで、正しくイメージが書かれたかどうかをチェックする機能について紹介します。

    1. チェック方法

    netflashには-Cオプションがあり、このオプションを付けることによって、指定されたイメージと同じイメージが、フラッシュにかかれているかどうかをチェックすることができます。

    コマンド例としては、以下のようになります。

    netflash -knubC -r /dev/flash/kernel linux.bin.gz

    2. ベリファイ実行例

    2.1. kernel領域に、linux-a400-1.08.bin.gzイメージを書き込む

    以下のコマンドを実行して、kernel領域にlinux-a400-1.08.bin.gzイメージを 書き込みます。この際オプションに"-b"を付けて自動的に再起動しないように しておきます。

  • at_kazutaka.bito

    atmark-distにdiffコマンドは含まれていない。 Howto : Debianのパッケージに含まれるコンパイル済みのバイナリをArmadilloで動作させる方法を参考に Armadilloでdiffコマンドを実行できるようにした。

    1.DebianパッケージをATDEにダウンロードする

    [atde ~]$ wget http://archive.debian.org/debian-archive/debian/pool/main/d/diffutils/diff_2.8.1-12_armel.deb
    [atde ~]$ ls
    diff_2.8.1-12_armel.deb

    2.パッケージを展開する(本例では、~/temp-dirに展開)

  • at_takuya.sasaki

    Armadillo-400シリーズで、Debianのrsh-clientパッケージをもってきて、とあるrsh-serverに対して任意のコマンドを実行しようとしたところ、connection timeoutとなりました。

    ATDE3(Debian)から同様なことを実施したところ成功したので、rsh-server側の問題ではありません。

    こういった場合、WireSharkなどを使うと便利です。
    http://sourceforge.jp/projects/wireshark/

    実際にパケットをキャプチャすると、rsh-server側からArmadilloの1022および1023ポートに対して接続に来ていることがわかりました。このポートはArmadilloのiptableで弾いています。

    よって、以下のようにArmadilloの1022、1023ポートを解放することで、解決できました。

  • at_ito

    ATDEをVMware Player等(以降VMware)を使用していると、VMwareのウインドウにフォーカスが 移ってしまうとAlt+Tabでタスク切り替えをしようと思っても、ホストOSのタスクに切り替わらない。(ゲスト側でタスク切り替えすることになる) キーボードを使ってタスク切り替えをすることが多いので、これでは不便ということでVMwareのユニティモードを使い、ホストOSのウインドウとして、ATDEのアプリケーションを立ち上げる方法を紹介します。

  • at_kazutaka.bito

    Armadillo-440液晶開発セットで、Qtを使ってLCDタッチパネルにタッチした位置を表示するサンプルプログラム。 Qtの開発環境については、下記URLを参考

    参考URL)

    • Howto : Armadillo-440でQt! 第2回
      • http://armadillo.atmark-techno.com/howto/armadillo-440-qt-2
    • Howto : Armadillo-440でQt! 第3回
      • http://armadillo.atmark-techno.com/howto/armadillo-440-qt-3

    以下、Howto : Armadillo-440でQt! 第3回を最後まで実行したQtCreatorのプロジェクトを使う。 mainwindow.hとmainwindow.cppを以下のように変更する。(追加箇所には、/ /でコメントしてある。) ビルドして実行すると、LCD拡張ボードのスイッチ(SW1、SW2、SW3)を押すと、LCDに対応するスイッチ名が表示される。

    1.カーネルの修正

  • at_kazutaka.bito

    Armadillo-440液晶開発セットで、Qtを使ってLCDタッチパネルにタッチした位置を表示するサンプルプログラム。 Qtの開発環境については、下記URLを参考

    参考URL)

    • Howto : Armadillo-440でQt! 第2回
      • http://armadillo.atmark-techno.com/howto/armadillo-440-qt-2
    • Howto : Armadillo-440でQt! 第3回
      • http://armadillo.atmark-techno.com/howto/armadillo-440-qt-3

    以下、Howto : Armadillo-440でQt! 第3回を最後まで実行したQtCreatorのプロジェクトを使う。 mainwindow.hとmainwindow.cppを以下のように変更する。(追加箇所には、/ /でコメントしてある。) ビルドして実行すると、Mainwindow上にLCDにタッチした位置が"(258, 170)"のように表示される。

    mainwindow.h

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    カーネル起動時にUSBのプローブが有効になっていると、 認識された順番にデバイスファイルの末尾の番号がつく。

    例えば、Armadillo-IoT開発セットの場合、3Gモジュールには、ttyUSB[0-4]が割り当てられるが、 USBコネクタにUSB-シリアル変換ケーブルを挿入した状態で起動すると、  USB-シリアル変換ケーブル:ttyUSB0  3Gモジュール:ttyUSB[1-4] のように3Gモジュールのデバイスファイルの番号がずれる。 補足)本例では、カーネルコンフィギュレーションのUSBサポートの機能で、シリアル変換のサポートを有効にしているものとする。

    このような番号ずれを防ぐ方法としては、delayed_probeという方法がある。

    本例について、USBコネクタにさしたデバイスを、3Gモジュールより後で認識させる場合は、 make menuconfigでカーネルコンフィギュレーションを

  • at_takuya.sasaki

    ATDE3の VMware仮想イメージファイルは、Oracle社のVirtual BOXでも起動することが可能です。

    1. VirtualBoxのインストール

    インストール方法は省略いたします。このブログではバージョン 4.3.12 を使用しています。

    2. ATDE3イメージの展開

    任意のフォルダに弊社Webサイトで公開しているATDE3の仮想イメージファイルを展開してください。

    3. VirtualBoxを起動します

    4. [新規(N)]を押して、[名前](任意)を入力し、[タイプ][バージョン]を選択してください。

  • at_ito

    プログラムを作成した際に、依存しているライブラリのライセンスを確認する必要があると思います。その際に、リンクしているライブラリのソースコードを取得する必要があるため、指定のバイナリが使用しているライブラリのDebianパッケージ名、Debianソースパッケージ名を調べるためのシェルスクリプトを作ってみました。

    以下のシェルスクリプトを作成し、ATDEで動かしてみてください。

  • at_ito

    DebianパッケージをAtmark Distで作ったユーザーランドに追加する際に、バイナリを実行しても必要なファイルが見つからずに正常に起動しないことがあるかと思います。その際に、何が必要なファイルかを調べる方法を紹介します。

    バイナリ実行時に必要なファイルは、open()システムコールで開かれます。そのため、バイナリ実行時にどのシステムコールが使用されたかを調べるstraceを使うことで、どのファイルをopen()しようとしたかを調べることができます。このstraceはLinuxのデバッグユーティリティであり、引数に渡されたバイナリが使用するシステムコールを見ることができます。

    Atmark Distのコンフィギュレーションで選択できるstraceでは、ビルド時にエラーが発生するため、Debian Packagesからstraceのバイナリを持ってくる必要があります。

    以下のページを参考に、straceをユーザーランドに追加してください。

  • at_ito

    Armadillo-810 製品マニュアルでは、/sys/class/video4linux/videoN/name(Nは数字が入ります)でどのデバイスファイルがどのカメラに対応するかを確認する方法が記載されています。この方法の場合、複数のカメラが接続されているとコマンドを複数回打つ必要があり面倒です。そのため、2014年11月の製品アップデートで追加されたv4l-utilsを使って、どのデバイスファイルが、どのカメラに対応しているか調べる方法を紹介します。

    例として、Armadillo-810 カメラモデル開発セット(標準イメージ)の場合で説明します。 起動時には、以下のように/dev/video0と/dev/video1が作成されています。

    [root@armadillo810-0 (ttySC2) ~]# ls -1 /dev/video*
    /dev/video0
    /dev/video1

    v4l-utilsに含まれるv4l2-ctlコマンドを、以下のように実行することで、どのデバイスファイルが、どのカメラに対応しているか調べることができます。

  • at_kazutaka.bito

    1.ATDEを起動して、MicroSDカードを接続してアンマウントする

    SDカードを接続すると自動的にマウントされる

    [atde ~]$ mount
    /dev/sdb1 on /media/略

    ので、下記コマンドでアンマウントする。

    [atde ~]$ sudo umount /dev/sdb1

    2.fdiskコマンドでMicroSDカードのパーティションを構成

  • at_kazutaka.bito

    準備)
    Armadilloで、転送したいファイルを /home/www-dataに置く。

    下記例において、

    • ArmadilloのIPアドレス:192.168.10.10
    • 転送したいファイル:log10.txt

    とする。

    方法1:htmlを使う

    <a href="http://192.168.10.10/log10.txt" download="log10.txt"> Armadillo log </a> </br>

    という内容のhtmlファイルを作る。

    htmlファイルをダブルクリックするとWebブラウザが開いて。 Armadillo log という文字が表示される。

    当方が使ったWebブラウザはFirefox。

    Armadillo logの文字を右クリックして、 名前を付けてリンク先を保存 すると、log10.txtがダウンロードされる。

  • at_kazutaka.bito

    Armadilloを標準イメージで起動すると、 /etc/network/interfaces の

     auto lo eth0
     iface eth0 inet dhcp

    に基づきDHCPでアドレスを取得するようにネットワーク設定される。

    上記の設定でArmadilloを起動後、固定IPアドレスに変更するには、下記のようにifconfigコマンドで設定できる。

    [armadillo ~]# ifconfig eth0 192.168.10.0 up

    ただし、長時間たつとIPアドレスが変更されることがある。

    これは、DHCPクライアントのプロセス

    • atmark-distを使用している場合、udhcpc
    • Debianを使用している場合、dhclient3

    が動作していることが要因のようなので、DHCPクライアントを止める。

    ・恒久的な方法:DHCPクライアント動作させない

  • at_takuya.sasaki

    Armadillo-400シリーズのSoCであるi.MX257には、CANコントローラは2つ(CAN1、CAN2)あります。 しかし、現在のカーネルソースでは、CON14のCAN2のみを有効にできるようになっています。

    CON11にマルチプレクサされているCAN1を有効化する手順を紹介します。

    (注意)
    こちらはハードウェアを接続しての検証はしておりません。またCAN2を有効化している環境を想定しています。CAN2を有効化するには以下を参照してください。
    https://manual.atmark-techno.com/armadillo-4x0/armadillo-400_series_software_manual_ja-1.9.1/ch09.html#sec-CAN

    環境: linux-2.6.26-at20

  • at_kazutaka.bito

    Armadillo上で動作しているプロセスの物理メモリ使用量を調べてみます。

    Armadillo-440の標準イメージで自動起動されるfunctesterの場合、まずは

    [root@armadillo440-0 (ttymxc1) ~]# ps | grep functester
      PID  Uid     VmSize Stat Command
     1358 root       6352 S   functester

    でPIDを確認します。

    /proc/[プロセスのID]/status

    をcatで確認します。 上記のfunctesterの場合は、プロセスIDは1358なので、